「農家お助けプロジェクト」に参加して思ったこと

7月23日に、金丸文化農園さんからのご依頼で「農家お助けプロジェクト」に参加してみました。
私に出来ることは何か?
一消費者として出来ることは何か?を考えた10日間でした。

ドッサリと届いたすももを、電子レンジでチンしてみたり、煮てみたり、干してみたり。
その間に、どうやって桃やすももを育てているのか、どんなに手をかけて丹精込めて作っているのかを実際に関わっている生産者さんに聞いてみたり、
また、知り合いやコミュニティの場で、すももの購入を呼び掛けました。

どんなに生産者の方々が一生懸命に作っても、人手不足・高齢化・生産調整などで破棄しなくてはならない事があり、断腸の思いで決断されているのかを知りました。
これは果物や農産物だけのことではありません。
漁業や、酪農でも同じです。

特に心が痛んだのは生産調整の話題でした。
コミュニティの場で、獲れ過ぎた魚をさばき切れずに破棄されてしまった話しを聞いて、自然を相手にする産業の難しさを知りました。

生産者の価格を守るために、生産者が破棄するしかない。。
なんとも、スッキリしない話しです。
何かしら方法があるのではないでしょうか。

大きな話しになると、政治的なことが関わってくるのですが、
消費者の立場から出来る最初の一歩はなんだろう?
まずはそこから考えていきたいたいです。

今回たくさんのすももを、大勢の人に呼び掛けて、
・欲しい人のところへ届ける
・欲しいと思える価格で提供する
・それを繋ぐボランティアの気持ち
・少しばかりの生産者への収益
ほら!こんなに素敵なことが生まれました。

そして、受け取った消費者は、
・新鮮なフルーツを食べられるシアワセを感じ
・こんなレシピあるよ!と呼びかけあい
・ご近所さんや友人へおすそ分けし
・そのお返しの食べ物を貰って
・干したり、漬けたり、煮たり、凍らせたりして保存の工夫をする

そして、何よりも”食べきる”ことです。

食べきれない時は、保存の方法を工夫すれば、腐らせずに済みます。
岡山の美味しい名産品”ままかり”は、魚をいかに保存するかで生まれた産物です。
鮒ずしもしかりです。

これって、祖母の時も、そしてもっともっと昔からやっていた、日本ではよく見かける光景じゃなかったかなと。
食べ物を大切に扱う。
自分を作っている素になっている食べ物を大切に扱うことはひいては自分を大切に扱うことでは無いでしょうか。
今回のプロジェクトで、食べ物のこと、食べると言う事。もう一度振り返る良い機会を頂いたと思いました。

写真は、すもものコンポートを作ってみました。
今日はバニラアイスにこのコンポートをかけて食べる予定です。
美味しいってシアワセ。食べられるってシアワセですね。