内覧に行くといろんな物件を見ます。
その時に、たまにオーナーさんも立ち合いされる場合があります。
オーナーさんとの出会いもなかなか面白いです。

先日お会いしたオーナーさんは、会計事務所の経営をされており、還暦を迎えられたのを機に地域のコミュニティ作りに貢献したいと「まちの駅」にご参加されたそうです。
都心のど真ん中のビル2階部分が内覧対象でした。
都会の駅から3分という立地条件の良さから、いろんな人に気軽に立ち寄ってもらえる場所を提供したいとのお考えでした。

物件の広さも十二分にあります。
キッチンは部屋の中にミニキッチンがあり、拡張工事をしてもOKとのことでした。
二面広い窓があり、明るさも十分。
角部屋です。

ご自分も老いも若きも参加できる「囲碁入門イベント」などを開いて、ビルの最上階のご自分のオフィス兼コ
ミュニティ用のお部屋まで見せて頂きました。

私がこれからスタートしたいキッチンスタジオで、食を通じてのコミュニティの場を作りたいという気持ちにとても共感して頂けて、すっかり話が盛り上がり通常1時間もかからない内覧が3時間に及んでしまうほどです。
ワークショップが無い日は、「まちの駅」としてふらりといろんな人に立ち寄ってもらえるスペース提供も出来ます。

オーナーさんがコミュニティ作りをしたいと思っている対象年代が60歳~。
私が対象と考えているのは、その下の世代。
年齢を越えたコミュニティの場が広がると期待も膨らみます。

オーナーさん自身がスタートされたコミュニティ作りは、口コミとチラシとのみで活動をされており、まだサイトなども立ち上がっていません。サイト作りなどのこちらから提供できるノウハウが生かせも出来ます。

これこそWin-Winな関係が築けると思えた物件でした。

しかし、残念なことにこの物件は見送りといたしました。
理由は二つ。
都会の真ん中で、近所にスーパーマーケットが無いのです。食材を買うには一番近いスーパーマーケットである六本木ミッドタウンまでタクシーを使わなくてはなりません。
もう一つは、家賃でした。私の予算の1.8倍。
地域にもよるのだろうとは思いますが、提示している家賃を下げて貰う交渉に、
不動産仲介会社やオーナさーんが応じる事は今まで一度もありませんでした。
そこはお互いビジネスなのででしょうね。

見送りとはなりましたが、晴れてキッチンスタジオがスタート出来たら、このオーナーさんに連絡をとり、一緒にコミュニティの場作りを盛り上げて行きたいと感じました。
物件探しをしていると思わぬ出会いがあって、まんざら大変ばかりでは無いものです。
物件だけでなく、”人”という宝物にも出会えます。