私がキッチンスタジオを始めようと思った理由 ー続きー
ステキな空間との出会い
前回の記事から私がキッチンスタジオを始めようと思った理由を書いています。
前回の記事:私がキッチンスタジオを始めようと思った理由
東京・奈良とのキッチン付きスペースを借りながら、ワークショップを開催していました。
大阪でも開催できると良いなと思い、ネットであれこれスペースを探していました。
とこで見つけたのが、谷町六丁目にある刻家さんでした。
刻家 ときや 町家レンタルスペース レンタルキッチン <大阪市中央区内久宝寺町/谷町6丁目/谷町4丁目>
まずは、お問合せフォームよりアポイントを取りました。
私が大阪に行って内覧するタイミングの都合で、月末のしかも刻家さん開催のチャリティー着物イベントの準備で非常にお忙しい時期に重なっていたのにもかかわらず、気持ち良く笑顔で迎えて頂きました。
行って見て驚きました。
築90年を超える町屋が、残すべきところは昔の面影をそのまま丁寧に受け継ぎ、トイレやキッチンなどの水回りなどはモダンに、また使い勝手が良い様にリフォームされていたのです。
・使い勝手が良い
・居心地が良い
・懐かしくて新しい、いつもとは違った空間
すっかり、刻家さんに魅了されました。
「こんな風なキッチン付きスペースが持てたら良いなぁ」という憧れを持ったのです。
※写真は刻家さんの美人家主。キッチンスペースの先輩でもある眞理子さん。
決定的な出来事
刻家さんを内覧させて頂いた後、せっかく大阪に来たのだからと私はワークショップのセールスに駆けずり回っていました。
翌日、某コワーキングへ企画書を持って、「写真+お料理+ブログライティング」がセットになったワークショップの企画の打診に行ったのです。
某コワーキングスペースは、大阪の某市にあります。
大阪駅と京都駅を結ぶ中間地点、JRも阪急電車も、特急や快速が止まるメイン駅です。
乗降客数も多いところです。
母方の親戚が、その市に多く住んでいることから幼いころから知っていました。
昔よりも、マンションなどが多く建って来た事には気付いていましたが、数年前はまだ駅からバスに乗って少し奥まったところまで行かないとマンション群がなかったのです。
しかし、ここ数年で駅のそばにタワーマンションんも建ち、若い世代のファミリーが移り住む様になってきました。
交通の利便性と住んでいる人口の増加とで、大阪でワークショップを開催するのはこれからは注目したいところだと思ったのです。
料理無しのワークショップであれば、何度かそのコワーキングスペースを使ってもいましたし、その頃から1階にカフェが併設されているところに着目していました。
そこで、
・1階のカフェからお料理を提供してもらう。
・開催時期が、新学期の頃であることから、お料理の内容はお弁当料理
・これからお弁当をお子さんや、自分のためにお弁当を作る、若いファミリー層および新社会人世代向け。
・お料理写真を美味しそうに撮るワークをする。
・撮った写真をもとにブログを各ワークをする。
この点を踏まえた企画をコワーキングへ、提案に行ったのです。
企画は、コワーキングスペースとカフェの両方とも同じオーナーさんなので、オーナさんご本人に直接ご説明し、カフェの責任者の方も同席頂いて、とんとん拍子に進みました。
恐いほど話がすんなり進み、開催日程もその日のうちに決まったのです。
しかも、地元の奈良漬け屋さんが顔の広い方で、そこの奈良漬けを宣伝がてら使わせて頂く事によって、集客は問題無いという嬉しい話しまで頂きました。
こちらが、10人を定員にしたいという要望に対して、20人は軽く集められるので、枠を広げて欲しいとまでご提案頂いた程です。
しかし、ものくろキャンプのポリシーとして、少人数できめ細やかな対応をしたいという希望もあり、あえて10人とさせて貰いました。
お料理のメニューは、その日のうちに大枠が決まったので、だいたいの予算もその場で出して貰ったのです。
細かいことは追々詰めて行くけれども、大幅な変更は無い旨確認し、またお金の収支についても、事前に打ち合わせしました。
切りの良い金額を例にしてお話しすると、お一人の参加費が1万円だとします。
10人で10万円です。
そのうち、
1)会場費(10:00~16:00)が2万円との了解を頂きました。
これはそのコワーキングスペースのサイト上に公表している価格そのままでした。
2)材料費とお料理作るカフェの人1人の日当が2万円
合計4万円をこちらからお支払するという話でまとまりました。
安心して、私はその日のうちに東京へ帰って行きました。
翌日、そのコワーキングスペースより改めて見積書がメールで届きました。
内容は、1)と2)を足した金額が、全体の80%で提示されていました。
・・・・・・・・・・・・正直驚きました。
前日打合せした内容とは全く違っており、しかもものくろキャンプの分としては全体の20%のみです。
会場費、材料費がいきなり増えている詳細は記載されていません。
残念ながら私の往復交通費を鑑みると、やるだけ赤字です。
詳細を問合せるよりも、先ずは開催をお断りいたしました。
サイトで公開されている利用費とは大幅に違った請求金額に対した理由がはっきり記載されていない時点で不信感を持ちました。
また、これも一つの地元のコミュニティとのコラボ企画になって、コワーキングスペースにも人が集まりこちらも、地元の方との交流が持てるというWin-Winの関係でイベントが開催されると期待していたのです。
ものくろキャンプのお客様やものくろキャンプを広く知ってもらう機会ではありましたが、どう見ても手のひらを返した様な内容であることで気持ち良くワークショップを開催できるとは思えなかったのです。
お断りすることによって、企画をそのままコワーキングさんに使われたとしても、それはそれでも構わないと思いましたし、このコンテンツでワークショップをお客様の満足のいける様に回せるのは、ものくろキャンプのみであるという自負もありました。
お断りすると同時に、場所を持っていない事はこんなにも立場が弱いのかという事を嫌とという程思い知らされたのです。
衝撃的なことではありましたが、こんな経験をさせてもらった、某コワーキングスペースには感謝です。
お金を払ってでも経験できないことです。
某コワーキング様々ですね。
実害がある前に、潔く撤退しました。
キッチン付のスペースで、人の輪を広げたい
前回の記事:私がキッチンスタジオを始めようと思った理由にお話ししたように、キッチンを囲むことによって、こんなにも楽しくそしてあたたかく人と人が繋がれるんだ!という事を経験したこと。
食と学と人とが三つ巴になってそれぞれが繋がると、化学反応を起こし「びっくり玉手箱」の様にわっ♪と笑顔になれるのですよね。
刻家さんのステキなスペースとの出会いで、「いつもとは違うちょっと洒落た場所で」をたくさんの人に味わって欲しいと思ったこと。
大阪での某コワーキングスペースとの出来事で、「ものくろキャンプの”ベースキャンプ地”を作りたい」という気持ち。
この3つが、私を足を一歩踏み出すための背中を押してくれたのです。
さて、ここからKitchen Beeが誕生するまでの話しになりますが、ここから先は、ここから始まりました。
ー物件探しの旅ー なかなか見つからないんですよ | Kitchen Bee キッチンスタジオ・レンタルキッチン(浅草橋・秋葉原) |
写真は「大阪 刻家」さんの、美人家主の眞理子さんとのツーショットです。
目指す先輩でもあり、憧れの姉の様な存在です。
先日、記念に撮ってもらった写真を、ここに掲載してココロの支えにしようと思います。